KSC(Kaspersky Security Center)起動時、まれに、「スナップインを初期化できません」と表示される。
Kaspersky管理コンソール(KSC)は、Microsoft管理コンソール(MMC)を利用して画面構成している模様。そのため、MMCの仕様上?このようにMMC起動に失敗してしまう事象が発生するようだ。Windows上で、○○○.msc をコマンドで起動させたりする、この「msc設定ファイル」をMMC.exeが読み込んでスナップインにCOM接続して実行、という処理が行われる。
スナップインとはシステム管理を行うためのモジュール、つまり、色々な機能をもっている設定ファイルのことで、このモジュール次第で、MMCの動きが変わる。mscファイルで多く利用するファイルが、サービスを起動するためのservices.mscや、グループポリシーを編集するためのgpedit.mscなどがある。これらのファイル一覧は、別テーマとして取り上げていこう。
さて、このスナップインに初期化できない問題は、Windows XP時代でもインターネット上で多く取り上げられていた問題のようなので、解消を目指すというより、素直に該当ファイルを削除した方が簡単。
この場合は、隠しフォルダを表示する必要がある。
エクスプローラを起動([Windowsキー]+[E]同時押下)し、[表示]タブから、[隠しファイル]のチェックを外せば表示される。
KSCは終了しておく。
Cドライブ直下にある、ユーザー→現在ログインしているユーザ名→AppData→Roaming→Microsoft→MMCから、「Kaspersky Security Center」というファイル名を全て削除。
削除後、KSCを起動すれば、スナップインを初期化できません、といったエラーが無くなる。
ただ、これは、削除しても、また出てくるので、このフォルダをデスクトップにショートカットを設けていた方が良いのかもしれない。
■参考
・Kasperskyサポート:Kaspersky Security Center で「 スナップインを初期化できません 」と表示される場合
・Microsoft:Microsoft 管理コンソールを開く際にエラー メッセージ “スナップインを初期化できませんでした” が表示される